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CA(客室乗務員)とGS(地上係員)のお仕事はどう違う?

客室乗務員と地上係員のお仕事ってどう違うのかな?

 

どちらも接客という面では似たように見えるけれど…

 

実は似ているようで、違いがたくさんあるよ。どう違うのか見てみましょう!

 

航空業界にはさまざまな職種があり、CA (客室乗務員)とGS(地上係員)は一見似ているお仕事のように見えますよね。お客様と接するいう点では同じサービス業のように思えるかもしれません。もちろん似ている部分もありますが、実は違いもたくさんあります。

それでは、CA(客室乗務員)とGS(地上係員)の違いって何でしょうか? 元GSであり、現在CAでもある筆者の視点で、双方の違いについて考えてみます。航空業界を目指しているけれど、CAかGSどちらになるか迷っている、面接でなぜCAなのか?なぜGSなのか?を聞かれて困った経験がある・・という方の助けになればいいなと思っております。

違いその1  働く場所

CAは機内で働く GSは空港で働く

みなさんもご存知の通り、CAとGSでは働く場所が異なります。

CA(客室乗務員)は、機内が職場です。よって、地上とは少し違った環境で働くことになります。例えば、上空では機内は常に乾燥していますし、気圧の変化に伴い体に負荷がかかります。また、天候によって乱気流の影響を受け機体が揺れることもしばしばあります。よって、風邪など引かないように体調管理に気を配ったり、乱気流などで転んでけがをしないよう日頃から体幹を鍛えることも大事です。

さらに、機内は一度ドアが閉まると密閉された空間となります。そこで、CAは機内で起こりうるさまざまな場面で対応できるよう訓練されています。例えば、火災、急病人発生、ハイジャック等の場面です。上空では、訓練されたCAが時に消防士の代わりに、時に救急隊員の代わりに、時に警察官の代わりになって対応しなければならないのです!(注意:同等の権利があるわけではないです)

GS(地上係員)は、空港が職場です。空港といえば、広〜い空間が特徴的ですね。そんな空港で、働くGSは搭乗口までの長い距離を何度も行ったり来たり歩いたり、時には全速力で走ったり(違いその②にて詳しく説明)します。よって、GSも体力勝負なお仕事であることには変わりありません。

しかし、空港は機内と違って密閉された空間ではありませんので、緊急事態に遭遇した際にGSが対応するというようなことはあまりありません。空港では消防署、病院、警察署などの機関が常駐していることがほとんどですので、いざというときにすぐ助けを求められるのは心強いですね!また、空港にはコンビニやレストランもあるため、休憩時や仕事帰りに気軽に立ち寄ることが出来る点も利点です。

違いその2  重大任務

CAの重大任務は保安業務、GSの重大任務は定時出発

CAとGSには、それぞれたくさんの業務がありますが、その中でも重要だと思われる任務には違いがあります。

まず、CA(客室乗務員)にとっての重大任務は保安業務です。機内サービスがいくら良くても安全運航でなければ意味がありません!保安>サービスという考え方は、全世界のCAにとって共通事項です。

安全運航のために、CAは訓練で保安要員としての知識を学び、実践します。例えば、機内の非常用設備の使い方から避難の仕方などを学び、実践するのです。またCAになってからも毎年必ず安全についての復習をする訓練と試験があり(これをリカレントトレーニング等と呼びます)、これに合格しなければCAのお仕事は続けられません。それくらいCAにとって保安業務は重要なのです!

一方、GS(地上係員)にとっての重大任務は定時出発です。もともと決められたスケジュール通りに飛行機を出発させられるかどうかが重要なのです。会社によっては空港ごとの定時出発率(定時運航率)が集計され、順位がつけられるなんてこともあるくらいです。

定時出発のために、GSは多くのお客様のチェックインをすばやく済ませ、なるべく早くお客様を保安検査場へ誘導し、搭乗口へ早めにお越しいただくようご案内します。それでも、さまざまな理由で出発時刻ギリギリになっても搭乗口にお見えにならないお客様もいらっしゃいます。そんな時、GSは便名や行き先を記載したプラカードを持ち、まだ搭乗口にいらっしゃらないお客様を見つけるために、空港中を探しまわります。ラウンジや保安検査場、免税店や出国審査カウンター(国際線の場合)など広い範囲でお声がけをしながらお客様を探し出します。そして、無事お客様が見つかれば、急いでいただくようお願いし、GSもお客様と一緒に搭乗口まで全速力で走ります!(おそらく空港で一度は見たことがある光景ではないでしょうか?)これは全て、定時出発のためなのです。

万が一、探しまわってもお客様が見つからなかった場合、そのお客様を残して出発するかどうかの決断が下されることになります。これをオフロードと言います。残念ながらオフロードが決定した場合は、そのお客様がお預けになられた荷物も降ろさなければなりません。

また、飛行機のドアが閉まる前に、GSは運航に必要な書類を用意し、機内のCAにそれらを渡し引き継がなければなりません。GSにとって出発までの時間帯は、最も忙しく緊張する瞬間です。しかし、そんな大変な中、飛行機が無事定時に出発するとホッとすると同時に達成感も感じられる、それがGSのお仕事の特徴であると筆者は思います。

違いその3  必要なスキル

CAは臨機応変に、GSは用心深く慎重

CA(客室乗務員)とGS(地上係員)は、お客様と接する職業ですので、どちらもコミュニケーションスキルは必須です。その他には、どのようなスキルが必要でしょうか。CAは臨機応変に対応するスキルGSは用心深く慎重に対応するスキルが必要だと筆者は考えています。両スキルを具体的に解説していきましょう。

まずCAは、違いその①でもご紹介した通り、機内という限られた空間で働くため、飛行中に想定外の出来事が起こったとしても、機内で解決しなければならない状況に頻繁に遭遇します。例えば、お客様にご提供するお食事の選択肢がなくなってしまった、お客様が楽しんでいたエンターテイメントの不具合が発覚、お客様から座席や他のお客様に対するクレームがあった等々、さまざまな出来事が毎フライト起こります。そんな時、CAの臨機応変に対応するスキルが試されるのです。

CAの採用試験においても、このような機内で起こりうる場面を想定したロール・プレイイング形式の試験が増えています。(特に外資系航空会社の採用試験に多いです)

一方、GSはチェックインを行う際に、限られた時間で多くのことを確認しながらチェックインを行っています。空港のカウンターでフライトのチェックインをしたことがある方は、GSがパソコンに向かって何やら真剣に考えている姿を見たことがある人もいるかもしれません!

それでは、国際線のチェックインの際、GSがどんなをチェックをしていると思いますか?

例えば、予約のお客様のお名前とパスポートの名前が一致しているか、パスポートの写真と見比べて本人であるかどうか、渡航先に入国できる資格があるか(VISAの有無など)、預け荷物の確認など多くの事項を確認しています。

これらのチェックは、飛行機の安全運航のためにも必要不可欠です。

また、預け荷物については、乗り継ぎ先での扱いが空港によって異なるため(ここでは詳細は省略いたしますがとても複雑です)、慎重に調べて対応しなければならないのです。万が一、間違った対応をしてしまうと、後々大きな問題となってしまうのです。

こういった理由から、GSは用心深く慎重に対応するスキルが必要なのです。

まとめ

以上、CAとGSの違いについてご紹介しました。

両方経験してきた筆者としては、この2つのお仕事は似ているようで全く違うお仕事だなと思っています。

自分にはどちらが向いているかな?どちらがやりたいのかな?と考えてみるといいかもしれませんね。

ぜひCA受験の際の参考にしてみてくださいね!

 

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miracrew

航空業界にて長年勤務。英語が大の苦手だったが、CAとして国際線に乗務中。旅、アートをこよなく愛する。最近ハマっているのは韓国ドラマ。

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